e-bikeは体力に自信のない人をアシストするというのはもちろんだが、スポーツバイクの敷居を下げ、身近なものにしてくれる存在となるだろう。
体力的にツーリングが厳しくなってきたというライダーや、自転車に興味があるが年齢的に…と考えている中高年の方にも、気軽に自転車に乗ってもらえるきっかけになるだろう。
e-bikeは男女や親子の体力差を解消してくれる。これまで、それぞれのペースが違うがために一緒にサイクリングができなかったという家族やカップルにもe-bikeはオススメだ。
スイスイ走れるe-bikeで通勤・通学すれば、車の渋滞や満員電車から解放される上、適度な運動にもなり一石二鳥。また、これまで自転車通勤していた人でもe-bikeならば朝から汗だくになるということは(多少)なくなる。
アシスト機能を使えば、上り坂や向かい風でもスイスイ進める。本格的な長距離ツーリングに興味があるが今一歩踏み出せなかった人を後押ししてはずだ。
先にも述べたように、海外でe-bikeは既に一つのジャンルとして受け入れられている。だが日本ではまだまだマイナーな存在という感が否めない。理由としては、電動アシストが「中高年向けの実用車」という先入観や、日本の法的制約などが考えられる。道路交通法により、電動アシスト自転車は時速10kmまでは人力の2倍(200%)でアシストができるが、10km以上から徐々にアシスト力を減らし、時速24kmでアシストをゼロにしなければならないのだ。
それでも、ヤマハのYPJシリーズのように、国内でもe-bikeは少しずつ作られはじめ、浸透しつつある。また、海外メーカーも日本市場の新規開拓を狙っているようである。ビアンキやBESV(e-bike専門メーカー)といった一部海外ブランドは既に日本向けe-bikeを発売している。また、2018年にはトレックが日本のe-bike市場に参入する。e-bikeは国内でも今後ますます注目が集まることだろう。